ぶりのこと これだけは

「ぶりっ子」とぶり・鰤は、どういう関係? というと、関係ありません。
「ぶりっ子」は、可愛い子ぶる・可愛いこのふりをする、から来ました。鰤とは、全くの無関係。
鰤は出世魚です。大きさによって呼び方が変ります。東京では、わかし・いなだ・わらさ、1m前後になって鰤・ぶりです。関西では、いなだ・わらさ、の大きさをハマチ呼びます。
出世魚、ほかでは、ぶり、すずき、ぼら、が有名です。
ぶりは、蛋白質・ミネラル・ビタミン・EPA・DHAをバランスよく含んでいます。特にビタミンD豊富です。
また、ぶりの旨味の主成分はイノシン酸。ビタミンDは体内でカルシウムが有効活用されるのに役立ちます。低血圧・貧血・動脈硬化・心筋梗塞などの病気予防にもなります。
天然物と養殖物では、ビタミンその他、あらゆる点で天然物が上です。
毎年冬になると、魚は鰤、ブリが美味いいわれます。これ、寒ぶりが絶品なことから、言われるんです。特に富山・氷見辺りの1m10キロ、ン万円なんてののことね。

ぶりかまの氷見 氷見のぶりかま

鰤と言えば氷見、氷見と言えば鰤。日本一と謳われる氷見寒鰤は、11月下旬、秋田沖からの南下途中、富山湾に入り込んできます。
エサの少ない荒海を泳いできた直後のブリは、スマートな流線型の魚体で精悍な顔つきです。腹空かしてます。
エサの豊富な富山湾で、産卵期に入る準備と、これからの南下に備え、小魚を腹一杯食べます。一気に魚体は丸々と太り、脂ののった寒ぶりとなるのです。
魚の一番美味い食べ方は、刺身か塩焼きできまり。漁師がいってます。
ぶりかまの塩焼き、都会の人は知りません。活きのいい魚ありませんから。で、ぶりは照り焼きにされます。
都会人の、食生活は狂ってますね。美味いもの美味いって食えない。カロリー計算たら、なんたら。血圧計で計って、あれいいこれダメいってる。
働いて腹減ったら食う。美味いもんたらふく食う。食い過ぎた思ったら、ジョギングすればいい。そんだけの話。何で出来ないのよ、デブさん。

ぶりかま ぶり照り焼き 焼き方

ところで、エラノ後ろ側の部分を「かま」いいます。
かまは、脂身が多く美味い、一匹から二ヶしか取れない、で人気です。
コラーゲンも多いそうですがね。
焼き方は、網に限ります。
・ぶりのかま両面に塩を振ります。
・皮のほうを下にして、よく熱した網に乗せます。
・6分目ほど焼きあがったら裏にして火を完全に通します。
・しょうがを添えて出来上がり。
照り焼きは、フライパンです。
失敗がないからです。また、ぶりは厚めのモノでね。薄いとパサついて美味しくありません。
切り身はペーパータオルで表面の水気を取り、調味料を合せた中に20分位つけておきます。
調味料
・濃口醤油 大2・みりん 大2・日本酒 大1・砂糖 大1
汁気を切って小麦粉を薄くまぶします。
フライパンにサラダオイル大1を熱し、皮付きを下に並べる。
フライパンをゆすりながら中火で両面にこんがり焼き目を付け、弱火で中まで火を通し皿に取ります。
調味料をフライパンに入れ、煮立ってたらぶりをもどし、フライパンをゆすりながら煮詰めて、出来上がり。

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